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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
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“大事な話があるから城に直ぐ来るように”
夜遅く、城から向けられた使いからの伝達を受け、出勤したばかりの夜勤を早上がりして来てみれば…
ザドルはルイスの口から発せられる、おとぎ話のような国の一大事を聞いてはすっとんきょうな声を上げ、んー…と唸っていた。
「アイツは何かしら自分一人で頑張り過ぎる所がある…
だから、…」
ルイスは思い詰めた様に小さなため息をついた。
周りにいつまでも黙って居る訳にはいかない。荒れた大地に打つ手のない南の国からは、今まで輸入していた作物がほとんど仕入れられなくなっている。
民達の耳にその原因が知れるのは時間の問題だろう…
天災の仕業だと思って貰えればいいが、村が一瞬の内に消された。なんて奇妙な話なら尚更のこと広まってしまうのは時間の問題だ――
国中が治まりつかなくなることは恐らく避けられない。周りが騒げば騒ぐ程…アルのプレッシャーは増量する。
ザドルなら―――
状況を知った上でも冷静さを保っていてくれるだろう…
珍しく真剣に気に病む。そんなルイスをザドルはまじまじと見つめていた。
“大事な話があるから城に直ぐ来るように”
夜遅く、城から向けられた使いからの伝達を受け、出勤したばかりの夜勤を早上がりして来てみれば…
ザドルはルイスの口から発せられる、おとぎ話のような国の一大事を聞いてはすっとんきょうな声を上げ、んー…と唸っていた。
「アイツは何かしら自分一人で頑張り過ぎる所がある…
だから、…」
ルイスは思い詰めた様に小さなため息をついた。
周りにいつまでも黙って居る訳にはいかない。荒れた大地に打つ手のない南の国からは、今まで輸入していた作物がほとんど仕入れられなくなっている。
民達の耳にその原因が知れるのは時間の問題だろう…
天災の仕業だと思って貰えればいいが、村が一瞬の内に消された。なんて奇妙な話なら尚更のこと広まってしまうのは時間の問題だ――
国中が治まりつかなくなることは恐らく避けられない。周りが騒げば騒ぐ程…アルのプレッシャーは増量する。
ザドルなら―――
状況を知った上でも冷静さを保っていてくれるだろう…
珍しく真剣に気に病む。そんなルイスをザドルはまじまじと見つめていた。