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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
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ほう…コイツがこんな顔してアルの奴を心配するってなぁ…
ザドルは太い腕を組み微かに笑みを浮かべた。
「お前の頼みは分かった…
まあ、今となっちゃあ俺の大事な娘だ。
娘が何やら悩み抱えてるってんなら気にならねえ親父がいるかって事だ!
帰ってからまたアイツにもじっくり聞いてみらぁ」
「ああ、頼む」
席を立ち、ノブを掴むとザドルは片手を上げる。ルイスはそんなザドルの後ろ姿を執務室の扉から見えなくなるまで見送っていた。
ゴトゴトと、帰りの馬車に揺られザドルは小窓からの景色を眺めていた。
あの頃に比べたら、この場所もだいぶ賑やかになっちまったな…
昔を思い浮かべ、馴れ親しんだ風景を見つめる。軒並みにそびえる建物を目に映すと、生きてる街の移り変わりは本当に瞬く間もないものだと、ザドルは思いを噛み締めていた。
おっ母もガキも…
みんな普通に生まれて…
一緒に楽しく過ごしていく筈だった…
他国から移住してきた者が増え、様々な訛りの言葉が飛び交う…
陽気な笑い声、嘆き、悲しみ。人それぞれの生き様…それでも誰しもがいつかは必ず迎える最期。
ほう…コイツがこんな顔してアルの奴を心配するってなぁ…
ザドルは太い腕を組み微かに笑みを浮かべた。
「お前の頼みは分かった…
まあ、今となっちゃあ俺の大事な娘だ。
娘が何やら悩み抱えてるってんなら気にならねえ親父がいるかって事だ!
帰ってからまたアイツにもじっくり聞いてみらぁ」
「ああ、頼む」
席を立ち、ノブを掴むとザドルは片手を上げる。ルイスはそんなザドルの後ろ姿を執務室の扉から見えなくなるまで見送っていた。
ゴトゴトと、帰りの馬車に揺られザドルは小窓からの景色を眺めていた。
あの頃に比べたら、この場所もだいぶ賑やかになっちまったな…
昔を思い浮かべ、馴れ親しんだ風景を見つめる。軒並みにそびえる建物を目に映すと、生きてる街の移り変わりは本当に瞬く間もないものだと、ザドルは思いを噛み締めていた。
おっ母もガキも…
みんな普通に生まれて…
一緒に楽しく過ごしていく筈だった…
他国から移住してきた者が増え、様々な訛りの言葉が飛び交う…
陽気な笑い声、嘆き、悲しみ。人それぞれの生き様…それでも誰しもがいつかは必ず迎える最期。