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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
・
ザドルは目を細め二人を見た。
「何でもそうだが、無理は良くねえ…
なに、なーんも無理するこたあねえ…
出来ることから皆でやっていきゃあいいんだ…」
ザドルは腕を組むと、でんと構え瞼を落とした。
あがいても…
避けられない波だからこそ、乗り越え方を皆で考えるんだ…
これからのことに、どれが正しい方法かなんて、誰も知っちゃいねえ…
「なあ、お前ら!!」
気合いの入ったザドルの声に二人は目を見開く。
「皆で――――
アルを助けてやろうな!!」
一瞬で顔をほころばせ、大きく頷く二人の頭にザドルはまた、ポンと大きな手を置くとニカッと笑った。
◇◇◇◇
「宰相様ー!!」
──北の国
摩弥帝国(マヤテイコク)
馬ごと城の邸内に走り込まんばかりの勢いで男は血相を変えていた。
「何事ぞ」
「東の大国から知らせがまいりました。“例の件”です!」
「ぬ!?―――」
神の従者の存在が確認できた日から数日が経っていた―――
男は手に握り締めた文書を我が国の首(しゅ)宰相(さいしょう)に差し出すと首と同時に文書を覗き込んだ。
ザドルは目を細め二人を見た。
「何でもそうだが、無理は良くねえ…
なに、なーんも無理するこたあねえ…
出来ることから皆でやっていきゃあいいんだ…」
ザドルは腕を組むと、でんと構え瞼を落とした。
あがいても…
避けられない波だからこそ、乗り越え方を皆で考えるんだ…
これからのことに、どれが正しい方法かなんて、誰も知っちゃいねえ…
「なあ、お前ら!!」
気合いの入ったザドルの声に二人は目を見開く。
「皆で――――
アルを助けてやろうな!!」
一瞬で顔をほころばせ、大きく頷く二人の頭にザドルはまた、ポンと大きな手を置くとニカッと笑った。
◇◇◇◇
「宰相様ー!!」
──北の国
摩弥帝国(マヤテイコク)
馬ごと城の邸内に走り込まんばかりの勢いで男は血相を変えていた。
「何事ぞ」
「東の大国から知らせがまいりました。“例の件”です!」
「ぬ!?―――」
神の従者の存在が確認できた日から数日が経っていた―――
男は手に握り締めた文書を我が国の首(しゅ)宰相(さいしょう)に差し出すと首と同時に文書を覗き込んだ。