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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第17章 集結!
・
─────
はあ…
今日も曇り…
曇り 曇り……
もう二度と太陽は拝めないのだろうか?…
部屋の出窓から空を眺めそう思ってしまう程、憂鬱な天気に気がめいってしまう。
アルは大きなため息をついていた…
マークが翻訳に一生懸命なのに、関わりの深いあたしが何もしない訳には…
――!…
やっぱり話をしに行ってみよう!!
アルは何やら気合いを入れて出掛ける準備を始めた。
ほんの少しでも情報があった方が…
何となく…言いたくても切り出せずにいたあの話…
あたしがずっと昔から見ていた夢の話を…
思い詰めた表情でアルはずんずんと城に向かって歩く。
その後をシースルーのターバンの端をヒラリとひるがせ追って行く影があった…
なんだか近くに人の息づく気配を感じる。違和感を覚え、ふいっと背後を振り返ると誰も居ない後ろにアルは首を傾げ前を向き直した。
「変だな…」
そう呟き顔を上げると、そんなアルに剣が向けられていた―――
「なっ―――!」
大ぶりのダガーを鼻の先に突き付けて薄い唇に笑みを浮かべる。そしてお得意の一言を放った。
「剣を抜け…」
潜めた声で眉尻を吊り上げアルを見据える…
─────
はあ…
今日も曇り…
曇り 曇り……
もう二度と太陽は拝めないのだろうか?…
部屋の出窓から空を眺めそう思ってしまう程、憂鬱な天気に気がめいってしまう。
アルは大きなため息をついていた…
マークが翻訳に一生懸命なのに、関わりの深いあたしが何もしない訳には…
――!…
やっぱり話をしに行ってみよう!!
アルは何やら気合いを入れて出掛ける準備を始めた。
ほんの少しでも情報があった方が…
何となく…言いたくても切り出せずにいたあの話…
あたしがずっと昔から見ていた夢の話を…
思い詰めた表情でアルはずんずんと城に向かって歩く。
その後をシースルーのターバンの端をヒラリとひるがせ追って行く影があった…
なんだか近くに人の息づく気配を感じる。違和感を覚え、ふいっと背後を振り返ると誰も居ない後ろにアルは首を傾げ前を向き直した。
「変だな…」
そう呟き顔を上げると、そんなアルに剣が向けられていた―――
「なっ―――!」
大ぶりのダガーを鼻の先に突き付けて薄い唇に笑みを浮かべる。そしてお得意の一言を放った。
「剣を抜け…」
潜めた声で眉尻を吊り上げアルを見据える…