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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り


祈るだけでは命は紡げぬ──



己を奮い起たせ、行動することから何かが動き出すのだ。








「採れたのはこれだけか…

中々の収穫だ」


目の前にコロンと転がるキノコと小さなトカゲ。
酋長はそれを見て、立派な食糧だとケタケタと笑った。


「早めに出ることを考えねばならんな…」


ふと、笑っていた酋長の表情が厳しい面持ちに変わっていく。

もう少し、簡単に密林を抜けられる筈だった──


火を通した食糧を仲間で分け合い少しずつ口に運ぶ…

こんな枯れ木の密林では食糧も思うように手に入らない。

暮れ始めた空は気味悪い程に雲一つなく、あの“黒い雲”が田畑を焼き払った日から南の国の者は雲を一度も見ていなかった…


このままずっと雨が降らねば…

大地が枯れてしまう…


元々が乾燥地帯の草木でない為に、周りの植物達は水分を奪われかなり痩せ細ってきている。


迷わずに林を抜ける手段を考えなくては…


「明日も夜明けと供に出発だ」

薪の火を消すと皆、早々に眠りに着いた。




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