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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り


「あれか…」

湖の真ん中にそびえる遺跡を確かめるとレオはゆっくり立ち上がった…


§……者よ…§




―――!?…なんだ……



さわさわと吹く風の音に紛れ、何かが耳元で囁く…

獣なみの聴覚を持つ耳を澄ませると、レオは遺跡へと続く石橋に足を伸ばした。

§…勇者よ………§



―――…!

まただ…


レオはピクリと耳を立てる。


§…試練を受けるのです………………§



……試練?…



§…青の使者に相応しき者よ……………§



青の使者に相応しき……
…って俺様に言ってんのか?



レオは眉間に皺を寄せ、少しずつ遠のいていく声を探っていた。


§勇者よ…試練を…越え…

守護神の……加護を…

……使者とな……さい…§



「…っああ!? 一体何が言いてえんだ!?」


聞き取り難さに苛立ちが募る。霞れいく声にレオは思わず声を荒げていた。

「おい!」

聞こえなくなった声に呼びかけるとチッと舌を打った。

…妙なとこで足止めくっちまったぜ!


バシャバシャと水が撥ねる。渡りかけの石橋を豪快に渡るとレオは中途半端に開いた台座を目にした。


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