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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り


…こっちの二つはただの石ころってことか?…


いぶかし気な表情を浮かべると、レオはきらきらと輝くその石を指先で掻き出すように壁から取り外した。

コロンと簡単にレオの手の平に転がり落ちるその青い石を、レオは目の位置でじっくりと眺め声を洩らす。

「綺麗な石だ…

よし! これはアルにプレゼントだな!」


アルの喜ぶ顔を思い浮かべているとレオは自分の手の平を、驚いた様に見ていた。大事に手にしていた青い石。その石が青い光りと一緒にレオの手の中に吸い込まれて行く…


「な…………」


予想もしない出来事に、レオは言葉を失っていた…





「おい!! 蓋が開いてるぞっ…やっぱり誰か入り込んだんじゃ!?」

「隊長に知れちゃ大変だ!」


草原で見張りの隊員達が慌てふためき走り回る。
消えた石を追うように手の平を凝視するレオの耳にはそんな外の騒ぎが入らなかった…



…な…なんだ!?
一体どうなって…!?

レオは生まれて初めて戸惑いを覚えていた…



「中にまだ居るかもしれん!…お前ら、見てこいよっ…」

「何で俺達がっ!?」

隊務でありながらも互いに仕事を押し付けあう。

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