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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り


しかし、何らかの不備があったなら早急に対処しなければならない…

問題が起きてからでは隊長にどんな目に遇わされるか……



入り口で、暗い中を覗くと任務を請けた隊員二人は顔を見合わせコクンと頷き合った。


「よ、よし、じゃあ一緒に…」

「ああ…っ」


若い隊員達は覚悟を決めた様に遺跡の底へ繋がる階段に同時に足を踏み込んだ。その途端に中からの風圧で身体が吐き出される──


「こ、れは一体…」


後ろに構えていた隊員が飛ばされた二人と台座を交互に見ながら唖然としていた。


「何をやってる?」


突然掛けられた声に隊員の身体が一瞬で凍りついていた…

「持ち場はどうした? 何かあったのか、そこで?…」

「いや…あのっ…それがっ…」


「どうした?…報告があるなら率直に申せ…時間の無駄は懲罰の対象だぞ」

―――!?…

しどろもどろで口を開いた隊員は我が上司の言葉に眼を見開くと、即座に姿勢を正し、敬礼を向けた。身体の脇で伸ばした指先がつい恐怖で震える!


「しっ…侵入者が居た模様であります!!」


「なにっ!?」
上擦る声を張り上げ鬼隊長に報告すると、一瞬吊り上がったルイスの顔つきに隊員は脅えていた。

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