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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り
・
取ることの出来ない石を間近で見つめる──
そんなレオの耳に階段を降りる人の足音が聞こえてきた。
暗がりの壁際に身を寄せるとレオはとっさに影を潜める…
「誰か居るなら姿を見せろ」
カツンとブーツの踵を響かせながらランプで照らすと静かな声で呼び掛ける。
ルイスは隅々に目を凝らしながら腰の長剣に手を伸ばした。
身構えながら、辺りに気を配る…
近付いてくるルイスの足音とランプの光り。
レオは大きな背を、壁に更に擦り付ける。
これ以上は無理だな…
そう思うと同時にルイスの足音がふと、遠のいて行った…
「なんだこれは…」
壁に食い入るように魅入る…
こんな石…前にはなかったはずだが……
そっと緑に光る石の表面を指先で撫でるルイスを片隅から覗くとレオはおお!と驚きの声を上げた。
「取れやがったのか!?」
表面を撫でた途端、コロンとルイスの手に勝手に転がり落ちた石。声を張り上げて堂々と姿を現したレオを認識すると、構えた剣をルイスは鞘にしまい直した。
「侵入者とはお前か? 何時から盗賊まがいのような真似を始めたんだ?」
取ることの出来ない石を間近で見つめる──
そんなレオの耳に階段を降りる人の足音が聞こえてきた。
暗がりの壁際に身を寄せるとレオはとっさに影を潜める…
「誰か居るなら姿を見せろ」
カツンとブーツの踵を響かせながらランプで照らすと静かな声で呼び掛ける。
ルイスは隅々に目を凝らしながら腰の長剣に手を伸ばした。
身構えながら、辺りに気を配る…
近付いてくるルイスの足音とランプの光り。
レオは大きな背を、壁に更に擦り付ける。
これ以上は無理だな…
そう思うと同時にルイスの足音がふと、遠のいて行った…
「なんだこれは…」
壁に食い入るように魅入る…
こんな石…前にはなかったはずだが……
そっと緑に光る石の表面を指先で撫でるルイスを片隅から覗くとレオはおお!と驚きの声を上げた。
「取れやがったのか!?」
表面を撫でた途端、コロンとルイスの手に勝手に転がり落ちた石。声を張り上げて堂々と姿を現したレオを認識すると、構えた剣をルイスは鞘にしまい直した。
「侵入者とはお前か? 何時から盗賊まがいのような真似を始めたんだ?」