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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り
厭味を言うルイスにレオはうるせえ!!そう吠えた。
「それよりもその光る石を見せてみろっ」
レオはルイスの手を鷲掴むと強引に引き寄せ開かせた。
その瞬間二人は息を止める。
「…っ…ない──?!」
「なんだ…一体何処にいきやがった?」
ルイスは手をひらひらと振って見せる。
落としてしまったのかと足元をランプで照らすルイスの肩をレオは掴んだ…
「下には落ちてねえぜ…紛れもなくお前が手にしたのを俺様は見たからな」
「じゃあ…お前がスッたのか」
「──…っ…何がなんでも俺様を盗賊扱いしたいらしいな? あん!?」
レオはルイスの肩に手を回し、顔を近付けた。そして自分の手の平を突き出す。
「俺様もついさっき、同じことを目の辺りにしたばっかりよ! 石は落ちちゃいねえ…… この手の中に吸い込まれるようにして消えていきやがった…」
「消えた?」
「ああ…まあ、そんなことを信じるかどうかはお前の勝手だがよ……」
ルイスはそう言って急に表情を変えたレオに目を向けた