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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第18章 神の祈り


アルを守る…


そのための使者として俺は選ばれた──


クスっ…大抜擢、ってやつだな……



笑みを浮かべた唇をきゅっと引き締めるとルイスは拳を握る。


アル…


守ってやる―――


お前一人になど背負わせはしない…



「さあ…一番の課題は残りの勇者をどうやって捜すかだな!」


ルイスは独り言を呟くと気合いを入れて肩を回す。

降ったりやんだりを繰り返す空模様は、相変わらずではあったがこの先の見えない難題に幾つかの光りが見い出せたと、心なしかルイスはすっきりとした表情を浮かべていた。



◇◇◇



「酋長! これは一体!?」

日の出の前に目を覚ました酋長の背中に、後から目覚めたドワン達が驚きの声を掛けていた。

「どうなっているのだ…」

前日までは確かに行く手を阻み、密集していた木々がまるで歓迎するかのように路を開いている…

見通しの遥かに良くなった密林を前に、ドワン達はただ、驚愕するしかなかったのだ。

「我らを導いておる…」

酋長は静かにその一言を口にする。

そして、行くぞ! 皆にそう声を掛け指揮を取った。

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