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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


手にじんわりと油汗が滲む。


「誰か…急ぎでスタンレー家に博士を迎えに行ってくれ…」


ルイスは静かな口調で隊員に指示を出すと、じっと遺跡を見据えていた…

────


「…“従者と…供に、試練の地に赴き…”と…」


小さな口からぽつりぽつりと声が漏れる。

マークは厚い本とにらめっこをしながら小さな手の際を真っ黒にして翻訳作業に徹していた。


【 復活を遂げし闇の王。闇の王を迎え撃つべく神獣の力を手に入れよ。

神獣の宿る器にふさわしき者。

選ばれし勇者。

神獣から与えられたもう試練を越えよ。

認められし者のみが使者となり守護神の力を授かり従者に使えることを神は許す。


認めの刻印

赤の印 青の印 翠の印


己が神体に刻みし勇者

光のもと、三の勇者が揃う時

試練への道は開かれる 】


訳しながらマークは細かく書き綴っていく…


天の守護神と書かれている図解付きの頁を開くと、マークはそこにじっくりと目を通した。

燃え上がる炎の色の翼を持つ鳥が描かれ首には金色の羽根が首飾りのように模様を形どり、彩鮮やかな長いおっぽが生えている。その鳥の額部分には赤い宝石が埋め込まれていた。

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