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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
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その図に描かれている鳥の体には、蛇の姿を形どる煙のような白い存在が一体化するように巻き付いている。
まるで、守りを固めるように鋭い眼光を光らせた蛇の幻影。
だが、不思議と気味悪さは感じられなかった。
「あ、この絵にもくっついてる…」
マークはパラリと頁を捲り呟いた。
地の守護神。そう書かれた図解。大きな二本の牙を剥き出した迫力ある姿。サーベルタイガーのそのまた始祖を思わせる獣の額には青い宝石と、前頁の図解の様に体に巻き付く白い蛇。
そして、隣の頁には海の水しぶきを豪快に蹴り上げて海面を飛び廻る馬に似た獣が描かれていた。
下半身から繋がる尻尾は黒いウロコに包まれており、水龍のように長い体をしならせて海面を泳いでいる。額には他の神獣と同じく緑色の宝石と白い蛇が確認出来た。その図の隅には海の守護神。と書かれている。
「ほんとにこんな動物が居るのかな………」
あまりにも想像を絶する異形。神獣の図解をまじまじと見つめながらマークは半信半偽の言葉を小さく零すのだった…
その図に描かれている鳥の体には、蛇の姿を形どる煙のような白い存在が一体化するように巻き付いている。
まるで、守りを固めるように鋭い眼光を光らせた蛇の幻影。
だが、不思議と気味悪さは感じられなかった。
「あ、この絵にもくっついてる…」
マークはパラリと頁を捲り呟いた。
地の守護神。そう書かれた図解。大きな二本の牙を剥き出した迫力ある姿。サーベルタイガーのそのまた始祖を思わせる獣の額には青い宝石と、前頁の図解の様に体に巻き付く白い蛇。
そして、隣の頁には海の水しぶきを豪快に蹴り上げて海面を飛び廻る馬に似た獣が描かれていた。
下半身から繋がる尻尾は黒いウロコに包まれており、水龍のように長い体をしならせて海面を泳いでいる。額には他の神獣と同じく緑色の宝石と白い蛇が確認出来た。その図の隅には海の守護神。と書かれている。
「ほんとにこんな動物が居るのかな………」
あまりにも想像を絶する異形。神獣の図解をまじまじと見つめながらマークは半信半偽の言葉を小さく零すのだった…