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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道

「ただ…隠し通せるのも時間の問題。これだけの兵士が動けば民も何かしら疑問に思うでしょう…」


「そうだね…ところで勇者は…」

「三人のうちの二人見付かったと…」

「―――!っ二人も!?」

「はい。まだ、他の隊員にはそれが誰か伝えられておりません…詳しいことは隊長から直に伝えられるでしょう、では」

そう言われながらアル達は止まった馬車から降りるように促された。


「すごいなアル! どうやって見つけたんだろう!?」

びっくり目で語るティム達にアルは頷き返す。

ほんと…どうやって?

いったい誰が捜し出したんだろ?


遺跡に何かあったのかな…捜し出すヒントみたいなのが……



考えながら水浸しの草原を歩いてくるアルに気づき、ルイスは手を振った。

「ちょうどよかった、ティムも来たか」

「うん!!…あれは何してるんだ?」


遺跡の入口で並んで順番待ちしている隊員達が次々に吹き飛ばされ転がっている姿が見える。

「あの遺跡に入れる者を捜してる…」

「遺跡に?」

「ああ…」

ルイスは転がる隊員達に目を向けると溜め息混じりで自分の腰に手をやった。


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