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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


「消えたというか…もう一人の勇者に言わせれば掌に吸い込まれたとも言うらしい…」

「吸い込まれ…ってねえ、もう一人の勇者は一体誰なの!?」


何だかジラしながらのルイスにアルは待ちきれず率直に聞き返した。

「もう一人、か…」


ルイスはまた、意味深な笑みを浮かべると、もう一ヶ所の穴に触れながら口を開く。

「そいつは青の守護神に見初められたようだ」


「青…」

「力ある…勇気ある青の勇者…そうきたらお前にも心辺りある奴だ…」


「―――…」

え…ってことは青の勇者もあたしが知ってる人?


ルイスは何故だかすんなりと教えてくれない。

まるでアルの困惑した表情を楽しむように、問掛けて悩ませる。


アルはうーんと唸った。



力ある…


それならあたしの知ってる限りでは…


「ザ、ドル?…」

「………何でお前はそこでズレるんだ?…」

「だって可能性からいったらそうなるんだもん!!」


ワザとボケているようにしか思えない。はあっと溜め息をつくルイスにアルは慌てて答え直した。

「ザドルじゃないならじゃあっ…」

「狼の兄ちゃんだ!!」

アルを遮りティムが真っ先に答えていた…


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