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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
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「勇者を見極める手がかり。…一つはこの遺跡に足を踏み入れる事が出来る者。表で隊員達が吹き飛ばされてたのを見ただろ? たぶん全く関係の無い者の侵入を遺跡はかたくなに拒むようだ。
そしてもう一つはこの最後に残った石。今はただの石ころだが勇者に反応するはず。赤く光った時にコレを手にした者…そいつが間違いなく三人目の勇者だろう…それを見極める為に触れを出しておいた」
「触れ?」
ルイスはこの場を仕切ると遺跡の外に足を向けた。
「お、集まってきたようだな」
外に出ると昼を過ぎて、小雨になったせいか、試験を受けにきた民達がちらほらと見かけられる。
よぼよぼのくたびれた老人や酒瓶を手にした浮浪者らしき者達。凡そ、一生の生活を国が保証するという、文句に攣られてきたであろう輩。
こいつらが選ばれたらどうしようか…
ルイスは不安になりながら受け付けの様子を暫し観察する。
「これは…」
「…ああ、ちょっとな…国中に触れを出して集まってきた者達を皆試すつもりだ。名付けてシンデレラ作戦! なんてどうだ?」
…何故にそんな……
「勇者を見極める手がかり。…一つはこの遺跡に足を踏み入れる事が出来る者。表で隊員達が吹き飛ばされてたのを見ただろ? たぶん全く関係の無い者の侵入を遺跡はかたくなに拒むようだ。
そしてもう一つはこの最後に残った石。今はただの石ころだが勇者に反応するはず。赤く光った時にコレを手にした者…そいつが間違いなく三人目の勇者だろう…それを見極める為に触れを出しておいた」
「触れ?」
ルイスはこの場を仕切ると遺跡の外に足を向けた。
「お、集まってきたようだな」
外に出ると昼を過ぎて、小雨になったせいか、試験を受けにきた民達がちらほらと見かけられる。
よぼよぼのくたびれた老人や酒瓶を手にした浮浪者らしき者達。凡そ、一生の生活を国が保証するという、文句に攣られてきたであろう輩。
こいつらが選ばれたらどうしようか…
ルイスは不安になりながら受け付けの様子を暫し観察する。
「これは…」
「…ああ、ちょっとな…国中に触れを出して集まってきた者達を皆試すつもりだ。名付けてシンデレラ作戦! なんてどうだ?」
…何故にそんな……