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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
・
◇◇◇
「兄ちゃんごめん!」
「……?…ああ、ティムか。朝からルイスにコキ使われてくたびれたろ? 今日は休んでもよかったのに…」
マークを先に家まで送り届け、アルとティムは午後から城へ出勤してきていた。
「馬は生き物だからな…一日でも休まないってオイラ決めてんだ!」
早速馬小屋の掃除にとりかかったティムを見て、ロイドは微かに微笑んだ。
「さすが、ティム騎手殿は偉大だな。馬に好かれるわけだ」
ククッと笑ってロイドは褒める。
馬を放牧している間に小屋の掃除をしなきゃならない。
雨の中、やりずらい作業に追われ日暮れまで一人で取り掛かることを覚悟していたロイドにとって、遅ればせながらも来てくれたティムの存在は頼もしい限りだ。
埃のたつ中で、黙々と仕事を進め汚れた箇所の藁を取り替えると、休憩だと言ってロイドティムと二人で屋根のある水汲み場に腰を下ろした。
「ほら、昼にエバが持ってきてくれたんだ。食えよ」
ロイドは紙フキンに包まれたラズベリーパイをティムに渡した。
「ところで、今度は何が遺跡から出てきたんだ?」
◇◇◇
「兄ちゃんごめん!」
「……?…ああ、ティムか。朝からルイスにコキ使われてくたびれたろ? 今日は休んでもよかったのに…」
マークを先に家まで送り届け、アルとティムは午後から城へ出勤してきていた。
「馬は生き物だからな…一日でも休まないってオイラ決めてんだ!」
早速馬小屋の掃除にとりかかったティムを見て、ロイドは微かに微笑んだ。
「さすが、ティム騎手殿は偉大だな。馬に好かれるわけだ」
ククッと笑ってロイドは褒める。
馬を放牧している間に小屋の掃除をしなきゃならない。
雨の中、やりずらい作業に追われ日暮れまで一人で取り掛かることを覚悟していたロイドにとって、遅ればせながらも来てくれたティムの存在は頼もしい限りだ。
埃のたつ中で、黙々と仕事を進め汚れた箇所の藁を取り替えると、休憩だと言ってロイドティムと二人で屋根のある水汲み場に腰を下ろした。
「ほら、昼にエバが持ってきてくれたんだ。食えよ」
ロイドは紙フキンに包まれたラズベリーパイをティムに渡した。
「ところで、今度は何が遺跡から出てきたんだ?」