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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
・
ルイスとレオが勇者…
ロイドは考えながら無意識に口に手を当てた。
どうやってわかったんだ?
「石に選ばれたんだって」
「――石に?」
ロイドの考えを先読みしたようにティムが口にした。今日のことをロイドに全て伝えるとティムはぽつりと口を開く。
「ねえ兄ちゃん…
オイラ、アルの代わりになってやりたい…」
「ティム…」
「だってっ…アルは女なんだ…これから冒険とか戦いとかっ…女なのにしなくちゃいけないなんて…」
ティム…
「…ティム…だからこそお前達が側に付いててやるんだ…その為に俺だって命を賭けてアイツを守る。だろ?」
ロイドはうつ向いたティムの頭を優しく包み込むと肩を叩いた。
まだ小さな背中。
あと五、六年もすればあっという間に大人の男と変わらぬ姿に成長する。
この歳からこれだけ頼もしいんだ…
いずれ俺は敵わなくなるんだろうな…
大事な人を思う気持ち
心は十分に大人顔負けだ。
ティムはふいにぐっと顔を上げロイドを見た。
「オイラ…今度から剣も習うことにするっ」
「お! いい心意気だ!! だったら俺が指導してやる」
二人は互いに笑い合うと拳をぐっと交差させた。
ルイスとレオが勇者…
ロイドは考えながら無意識に口に手を当てた。
どうやってわかったんだ?
「石に選ばれたんだって」
「――石に?」
ロイドの考えを先読みしたようにティムが口にした。今日のことをロイドに全て伝えるとティムはぽつりと口を開く。
「ねえ兄ちゃん…
オイラ、アルの代わりになってやりたい…」
「ティム…」
「だってっ…アルは女なんだ…これから冒険とか戦いとかっ…女なのにしなくちゃいけないなんて…」
ティム…
「…ティム…だからこそお前達が側に付いててやるんだ…その為に俺だって命を賭けてアイツを守る。だろ?」
ロイドはうつ向いたティムの頭を優しく包み込むと肩を叩いた。
まだ小さな背中。
あと五、六年もすればあっという間に大人の男と変わらぬ姿に成長する。
この歳からこれだけ頼もしいんだ…
いずれ俺は敵わなくなるんだろうな…
大事な人を思う気持ち
心は十分に大人顔負けだ。
ティムはふいにぐっと顔を上げロイドを見た。
「オイラ…今度から剣も習うことにするっ」
「お! いい心意気だ!! だったら俺が指導してやる」
二人は互いに笑い合うと拳をぐっと交差させた。