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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
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「じゃあ早めに仕事にかかるか。また何かあったらルイスから声が掛かるかもしれないからな」
「おう!」
ティムの気持ちに突き動かされる。
食べたケーキの後片付けを済ませると二人は気合いを入れて馬小屋の作業に戻った。
「じゃあ、こいつを棄ててくるから後を頼む」
取り替えた藁を荷車に乗せるとロイドはそれを城の裏手の焼却炉へと牽いて行った。
兵士達の出払った城内。
何処の国よりも比較的、安全なこの国の城。
普段は城門に立っている門番二人の兵士も遠征で借り出され、今は精鋭隊一人のみに任されている。
アルは人気の少ない城を見て回ると、あの大樹の元へと足を向けた。
「ほんと、大きな樹…」
小雨の中、大樹を見上げ改めてため息をつく。
地に根付くどっしりとした太い幹。
ルイスが掘り当てた入り口付近には、注意を促す立て看板が立てられている。
大樹の周りをぐるりと一周すると、アルは幹の中にめり込んだ扉を眺めた。
あの時は鍵穴だけだった…
鍵が開いた手応えを感じた瞬間に光りに包まれて吸い込まれるように隊長さんと地下に落ちていった。
「じゃあ早めに仕事にかかるか。また何かあったらルイスから声が掛かるかもしれないからな」
「おう!」
ティムの気持ちに突き動かされる。
食べたケーキの後片付けを済ませると二人は気合いを入れて馬小屋の作業に戻った。
「じゃあ、こいつを棄ててくるから後を頼む」
取り替えた藁を荷車に乗せるとロイドはそれを城の裏手の焼却炉へと牽いて行った。
兵士達の出払った城内。
何処の国よりも比較的、安全なこの国の城。
普段は城門に立っている門番二人の兵士も遠征で借り出され、今は精鋭隊一人のみに任されている。
アルは人気の少ない城を見て回ると、あの大樹の元へと足を向けた。
「ほんと、大きな樹…」
小雨の中、大樹を見上げ改めてため息をつく。
地に根付くどっしりとした太い幹。
ルイスが掘り当てた入り口付近には、注意を促す立て看板が立てられている。
大樹の周りをぐるりと一周すると、アルは幹の中にめり込んだ扉を眺めた。
あの時は鍵穴だけだった…
鍵が開いた手応えを感じた瞬間に光りに包まれて吸い込まれるように隊長さんと地下に落ちていった。