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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
・
光と共に温かい風が体を包んで…
そして体が浮いたような感覚を覚えてる…
落ちた衝撃は何ひとつ感じなくて…
辺りを見回してあんな高い位置から落ちたことを知って、違う意味で驚いた…
あの時は鍵穴しかなかったのに、今は存在を示すようにはっきりと姿を現した扉…
まるで、いつでも自分達を歓迎するかのように周りの土もすっかり取り払われ、地下へと続く扉はそこに在る。
この国が建国される前からあった…
“名も無き村に通じる道
鍵を手にした認められる者だけが通る道”
古の地図と書物には確かこの大樹の箇所にそう書き印してあったよね…
名も無き村に通じる…か…
アルは黙りこくったまま腕を組みその場に佇むと意を決したように表情を引き締める。
そして扉に手を掛けた。
「あーっ!!…っとちょっと待ったーーっ!!」
…!?
血相変えた叫び声にアルはびくりと動きを止めた。
離れた所から慌てふためきながら走ってきた精鋭の若手隊員はアルの側まできてはあっと息を整えると看板を指差す。
「ここに書いてあるでしょ!? 関係者以外、立ち入り禁止って!!」
「え、でも…僕……」
思いっきり関係者なんですけど?…
光と共に温かい風が体を包んで…
そして体が浮いたような感覚を覚えてる…
落ちた衝撃は何ひとつ感じなくて…
辺りを見回してあんな高い位置から落ちたことを知って、違う意味で驚いた…
あの時は鍵穴しかなかったのに、今は存在を示すようにはっきりと姿を現した扉…
まるで、いつでも自分達を歓迎するかのように周りの土もすっかり取り払われ、地下へと続く扉はそこに在る。
この国が建国される前からあった…
“名も無き村に通じる道
鍵を手にした認められる者だけが通る道”
古の地図と書物には確かこの大樹の箇所にそう書き印してあったよね…
名も無き村に通じる…か…
アルは黙りこくったまま腕を組みその場に佇むと意を決したように表情を引き締める。
そして扉に手を掛けた。
「あーっ!!…っとちょっと待ったーーっ!!」
…!?
血相変えた叫び声にアルはびくりと動きを止めた。
離れた所から慌てふためきながら走ってきた精鋭の若手隊員はアルの側まできてはあっと息を整えると看板を指差す。
「ここに書いてあるでしょ!? 関係者以外、立ち入り禁止って!!」
「え、でも…僕……」
思いっきり関係者なんですけど?…