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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
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「お前怪しい奴だな…」
「…え!?…」
隊員は疑り深くアルを眺め回す。
「城の兵士なら所要で今は出払ってる筈だ…もしかして、それを知らずに為りすましか?」
「だ、から…その、…僕は関係者だから城にいて別の仕事をっ…」
もうっ!…だから何弁もそう言ってるのにっ
怪しい奴だと決めつけて疑って掛かる隊員を相手に苦労している。そんなアル達の会話の内容を確かめるとロイドは伺うように助け舟を出した。
「どうしたんだ?」
「……っ…ロイドさん!!」
…え?
アルが叫ぶ前に若い隊員がロイドの名前を口にしていた。
「…あ、あのっ…自分は昨日から精鋭部隊に配属されたっニコル・ジョンソンと申しますっ!」
足の先までピシッと揃えて敬礼すると隊員は名前まで名乗りロイドに挨拶を返す。その表情はどことなく、ほんのり赤くもあったのだ…
「あのっ…自分、実はっ前年度の闘技会でのロ、ロイドさんの雄姿に憧れてっ」
ロイドもアルもニコルという隊員の勢いに飲まれ言葉を失いかけていた。
巻くし立てるニコルの様子になんだか嫌な予感がしてくる…
…こいつはまさか……
「お前怪しい奴だな…」
「…え!?…」
隊員は疑り深くアルを眺め回す。
「城の兵士なら所要で今は出払ってる筈だ…もしかして、それを知らずに為りすましか?」
「だ、から…その、…僕は関係者だから城にいて別の仕事をっ…」
もうっ!…だから何弁もそう言ってるのにっ
怪しい奴だと決めつけて疑って掛かる隊員を相手に苦労している。そんなアル達の会話の内容を確かめるとロイドは伺うように助け舟を出した。
「どうしたんだ?」
「……っ…ロイドさん!!」
…え?
アルが叫ぶ前に若い隊員がロイドの名前を口にしていた。
「…あ、あのっ…自分は昨日から精鋭部隊に配属されたっニコル・ジョンソンと申しますっ!」
足の先までピシッと揃えて敬礼すると隊員は名前まで名乗りロイドに挨拶を返す。その表情はどことなく、ほんのり赤くもあったのだ…
「あのっ…自分、実はっ前年度の闘技会でのロ、ロイドさんの雄姿に憧れてっ」
ロイドもアルもニコルという隊員の勢いに飲まれ言葉を失いかけていた。
巻くし立てるニコルの様子になんだか嫌な予感がしてくる…
…こいつはまさか……