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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


ロイドを必死で見つめる瞳

憧れのロイドを目の前にして頬を染める姿はまさしくロイドに恋心を抱いているとしか思えない…


「わ、わかったからそれ以上言うな!!…」

ロイドはこれ以上何を言い出すか分からないニコルの言葉を慌てて遮ると、微かに額に滲んだ冷や汗を拭い、アルの肩に手を置いた。

憧れのロイドに肩を抱かれるアルをニコルは嫉妬も露に睨み付ける。

ロイドはそんなニコルを見ないように目を反らしていた。


「き、昨日入ったばかりか…ならしょうがない。でも、憶えておけ…」


「…え……」


「この城でアルを知らなきゃただの“潜り”だ。それから、この国にとってアルは要人扱いだということをルイスの代わりに俺が教えといてやる」

「……要、人?」

「ああ、…じゃあ、中に通して貰うからな。俺もこの“関係者”だ。いいだろ?」

「…は、い……」


さりげなく威圧する声を向ける。だが、ニコルの顔はちょっと見れない…

自分を見つめて照れる男の姿にはどうも違和感があり過ぎる。

ロイドはニコルを背にしてアルの肩を抱いたまま、大樹の扉をくぐった。


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