この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道
・
「何もない?…じゃあもう、行く必要はないだろ?」
「うん…でも、なんだか気になるの…」
「気になる?…」
真っ直ぐに前を見据えアルは歩き続ける。
まだ、何かある気がする…
少しずつ解き明かされていく謎。
初めて行った時にはなかったあの、湖の遺跡の三つの石。
あの場所と同じように、従者に関係する場所は一度だけではなく…
何度も足を運ばなければいけない気がする―――
「行き止まりの部屋ってここか…」
アルよりも歩幅の大きいロイドが先にその場所を目にして言った。
高い天井を見上げ、ロイドは周りに目を配る。
「アル。少しは用心して歩けよ…」
「うん、わかってる」
いつ何時に何が起こるか知れない。
周りの壁をじっくりと見て回るアルに注意を払いながら、ロイドは中央の石柱に近づいた。
真ん中にぽつんと立っているテーブルの高さほどの石柱を見て首を傾げる。
「これはなんだ?」
「そこにあの神獣について書かれた本があったの」
ロイドの質問に、アルは放れた所から声を返す。
「ここに本が?…」
へえ…と納得するとロイドは足元に印された伝承の地の紋章を眺めた。
「何もない?…じゃあもう、行く必要はないだろ?」
「うん…でも、なんだか気になるの…」
「気になる?…」
真っ直ぐに前を見据えアルは歩き続ける。
まだ、何かある気がする…
少しずつ解き明かされていく謎。
初めて行った時にはなかったあの、湖の遺跡の三つの石。
あの場所と同じように、従者に関係する場所は一度だけではなく…
何度も足を運ばなければいけない気がする―――
「行き止まりの部屋ってここか…」
アルよりも歩幅の大きいロイドが先にその場所を目にして言った。
高い天井を見上げ、ロイドは周りに目を配る。
「アル。少しは用心して歩けよ…」
「うん、わかってる」
いつ何時に何が起こるか知れない。
周りの壁をじっくりと見て回るアルに注意を払いながら、ロイドは中央の石柱に近づいた。
真ん中にぽつんと立っているテーブルの高さほどの石柱を見て首を傾げる。
「これはなんだ?」
「そこにあの神獣について書かれた本があったの」
ロイドの質問に、アルは放れた所から声を返す。
「ここに本が?…」
へえ…と納得するとロイドは足元に印された伝承の地の紋章を眺めた。