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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道


「何もない?…じゃあもう、行く必要はないだろ?」

「うん…でも、なんだか気になるの…」

「気になる?…」

真っ直ぐに前を見据えアルは歩き続ける。


まだ、何かある気がする…

少しずつ解き明かされていく謎。
初めて行った時にはなかったあの、湖の遺跡の三つの石。

あの場所と同じように、従者に関係する場所は一度だけではなく…

何度も足を運ばなければいけない気がする―――


「行き止まりの部屋ってここか…」

アルよりも歩幅の大きいロイドが先にその場所を目にして言った。

高い天井を見上げ、ロイドは周りに目を配る。

「アル。少しは用心して歩けよ…」

「うん、わかってる」

いつ何時に何が起こるか知れない。

周りの壁をじっくりと見て回るアルに注意を払いながら、ロイドは中央の石柱に近づいた。

真ん中にぽつんと立っているテーブルの高さほどの石柱を見て首を傾げる。

「これはなんだ?」

「そこにあの神獣について書かれた本があったの」

ロイドの質問に、アルは放れた所から声を返す。

「ここに本が?…」

へえ…と納得するとロイドは足元に印された伝承の地の紋章を眺めた。

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