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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第19章 滅びの道

「どうだ?…何か収穫があったか?」

何かを諦めたように近づいてきたアルにロイドは尋ねる。

「何も…」

「まあ、そんなに焦るな…ここへの道はもう開かれた。また、何度でも来てみればいい。言ってくれれば俺が何時でも付き合うから」

残念そうに首を振るアルに言い聞かせ、ロイドは帰ろうと、アルの肩を抱いた。

一生懸命なアルに対して少々理不尽かもしれないが、何も起こらなかったことに、ロイドは少し安心して小さな溜め息をついていた。

「そんなに気になるなら明日も来てみればいい。アルと二人きりなら洞窟のデートも全然悪くないからな! じゃあ、戻るぞ!」


検討違いだったことに肩を落としたアルの背中をロイドはポンと叩く。白い歯を見せて笑うロイドに元気付けられて、アルも明るく頷き返していた。


そう…

一歩ずつ…

確実に一歩ずつ進んでいる…

焦っても答えなんて出る訳じゃないから…


ロイドの言う通り。


毎日でもここへ来てみよう。

出来ることからやるしかないから…


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