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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び
・
レオは思わず強く吹き出すと腹を抱え、勢いよく床に転げていた………
「…っ…か、金縛りじゃ…身体が動かぬっ…未夢っ…何をしておるっ…はよう祓わぬかっ!…」
「母様、それは金縛りではありませぬ」
「……なにっ…わらわが金縛りと言うたら金縛りなの…じゃっ…イタタっ」
母は動かぬ身体を無理に動かそうともがき、痛みを訴える。
「金縛りは痛みなどありませぬっ…だからあれほど言ったのにっ…いいからジッとしててくださいっ!」
生薬にハッカを練り込んだ白い膏薬を未夢は母の腰にピシャリと叩いて貼り付けた。
若さを無理に娘にアピールしたせいか、どうやら祈りとは関係のない肉の筋を痛めたようだ…
妃奈乃は“筋肉痛”を起こしていた。
「なんで今頃になって痛むのでしょう?…」
「―――!」
素朴な疑問を呟く娘を母はキッと睨んだ。
「うぬぬっ…」
わらわだって…
わらわだってっ…
母は悔しさに唇を噛み締める。
身体の反応が衰えた今。
筋肉の痛みさえも痛めたその二日後に遅れてやってくる。
まだ若い娘はそのことを知らずにボヤいていた……
レオは思わず強く吹き出すと腹を抱え、勢いよく床に転げていた………
「…っ…か、金縛りじゃ…身体が動かぬっ…未夢っ…何をしておるっ…はよう祓わぬかっ!…」
「母様、それは金縛りではありませぬ」
「……なにっ…わらわが金縛りと言うたら金縛りなの…じゃっ…イタタっ」
母は動かぬ身体を無理に動かそうともがき、痛みを訴える。
「金縛りは痛みなどありませぬっ…だからあれほど言ったのにっ…いいからジッとしててくださいっ!」
生薬にハッカを練り込んだ白い膏薬を未夢は母の腰にピシャリと叩いて貼り付けた。
若さを無理に娘にアピールしたせいか、どうやら祈りとは関係のない肉の筋を痛めたようだ…
妃奈乃は“筋肉痛”を起こしていた。
「なんで今頃になって痛むのでしょう?…」
「―――!」
素朴な疑問を呟く娘を母はキッと睨んだ。
「うぬぬっ…」
わらわだって…
わらわだってっ…
母は悔しさに唇を噛み締める。
身体の反応が衰えた今。
筋肉の痛みさえも痛めたその二日後に遅れてやってくる。
まだ若い娘はそのことを知らずにボヤいていた……