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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び
・
◇◇◇
バラック小屋のような作り。小さな家の煙突からは白い煙りが立ち上っていた。
「母さん大丈夫? 調子がいいからってあまり無理はしないでね…」
「ええ、このくらいなら大丈夫よ。むしろ、横になってる方がどうかあるくらいだわ」
洗濯籠を抱えながら、モニカは何年かぶりに台所に立つ母親の後ろ姿に声を掛けた。
久しぶりの手料理を振る舞う母親の傍で、モニカの妹のナッツも小さいながら、一生懸命に手伝いをしている。母親は鍋で煮込んでいた南瓜のクリームスープを小皿に取りナッツに味見をさせた。
「美味しい?」
「うん!」
笑顔を浮かべる小さな娘に母親は微笑み返す。
モニカは二人のその姿を嬉しそうに眺めていた。
まだ、少しは咳込むものの、台所に一人で立てるまでに回復した母親。
洗濯を済ませたモニカは昼食の整ったテーブルに着くと熱いスープを冷ましながら口に運んだ。
「あたし、明日の午後は出掛けるわ。薬のお礼もまだだったから」
「ディアノルさんのとこに行くんだね」
「ええ」
◇◇◇
バラック小屋のような作り。小さな家の煙突からは白い煙りが立ち上っていた。
「母さん大丈夫? 調子がいいからってあまり無理はしないでね…」
「ええ、このくらいなら大丈夫よ。むしろ、横になってる方がどうかあるくらいだわ」
洗濯籠を抱えながら、モニカは何年かぶりに台所に立つ母親の後ろ姿に声を掛けた。
久しぶりの手料理を振る舞う母親の傍で、モニカの妹のナッツも小さいながら、一生懸命に手伝いをしている。母親は鍋で煮込んでいた南瓜のクリームスープを小皿に取りナッツに味見をさせた。
「美味しい?」
「うん!」
笑顔を浮かべる小さな娘に母親は微笑み返す。
モニカは二人のその姿を嬉しそうに眺めていた。
まだ、少しは咳込むものの、台所に一人で立てるまでに回復した母親。
洗濯を済ませたモニカは昼食の整ったテーブルに着くと熱いスープを冷ましながら口に運んだ。
「あたし、明日の午後は出掛けるわ。薬のお礼もまだだったから」
「ディアノルさんのとこに行くんだね」
「ええ」