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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び


白き神の生まれ変わり…


伏せていた白い瞼をゆっくりと開き、妃奈乃は前を見据える…


そして鮮やかな紅を差した口をゆっくりと動かした。


「―――…幾千年ごとに繰り返される戦い―――…わらわの知っている古文書に記された故事によると…昔、陽の国と陰の国に奉られる二つの神が居たそうじゃ…


陽の国に眠る光の神は幸いを呼ぶ神―――


陰の国に眠る闇の神は災いを呼ぶ神―――


そして北の国に奉られておる白き神は、光の神が葬った邪悪な神の怒りの根源を静める神と崇められておる。
その神の石像にだいぶ昔から異変が起こっておったのも事実。


“二つの目覚めが呼び起こすは災いと幸い

この世の末は先に目覚めた神の手に存在する”


古文書に記されたこの言葉が何を意味するか…

知れたも同然…

白き神は、邪悪な神の力をもう抑えることが出来ぬ──」


「──…!? 妃奈乃、それはどういう事だ?」


黙って聞いていたカムイは不吉なことを言い切る妃奈乃に問いかけた。


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