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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び
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「ここ何百年、邪悪な神は日に日に邪念の力が増しておる。神の石像は変わり果てた姿となり今までにない形相…
もし、その邪悪な神がうぬらの言う闇の王のことであるならば…
闇の王の復活を止めることは恐らく皆無」
「──!?…」
「もう、…間もなく邪念が解き放たれよう………」
妃奈乃は静かに小窓の外を指差すと遠くを見つめた。
ゴゴ…ゴゴッ―――
―――…!?
「またかっ…」
「違う上だっ!」
不穏な音に、また地鳴りかと辺りを見回した神の使い達は頭上からパラパラと降ってくる石像の欠片に気づき上を見上げた。
「ヒビがっ…大変だっ!! 石像が崩れるぞっ」
ズズーとズレる巨大な石の像の擦れる音が大地を揺るがしながら、そこに居た者達を恐怖に落とし入れた。
逃げ惑う姿を嘲笑うように、石像の全身に大きな亀裂が走り巡る。
赤く光りを放つヒビ割れた石像の目が真っ黒に変色すると瞬間に辺りを強い強風が包んだ―――
「ここ何百年、邪悪な神は日に日に邪念の力が増しておる。神の石像は変わり果てた姿となり今までにない形相…
もし、その邪悪な神がうぬらの言う闇の王のことであるならば…
闇の王の復活を止めることは恐らく皆無」
「──!?…」
「もう、…間もなく邪念が解き放たれよう………」
妃奈乃は静かに小窓の外を指差すと遠くを見つめた。
ゴゴ…ゴゴッ―――
―――…!?
「またかっ…」
「違う上だっ!」
不穏な音に、また地鳴りかと辺りを見回した神の使い達は頭上からパラパラと降ってくる石像の欠片に気づき上を見上げた。
「ヒビがっ…大変だっ!! 石像が崩れるぞっ」
ズズーとズレる巨大な石の像の擦れる音が大地を揺るがしながら、そこに居た者達を恐怖に落とし入れた。
逃げ惑う姿を嘲笑うように、石像の全身に大きな亀裂が走り巡る。
赤く光りを放つヒビ割れた石像の目が真っ黒に変色すると瞬間に辺りを強い強風が包んだ―――