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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び
・
おまけに、テーブルの上に乗り上がって拭くからジョンは自分の垂らした涎をただ拡げて汚しているにしかすぎなかった…
「……っ…っ…ううっ」
きた…
「うううっ…」
「ああっごめんねジョン!!」
「ううっ…ふぐっ…うあうぅっ…」
「…あ…ジョ、ン」
マークは助けを求めるようにまわりをおろおろと見渡す。
「ご、ごめ……ジョ…ん」
「…っ…う…うぎゃあぁぁっ」
怒られたことはわかる…
しかし、何故に一生懸命にお手伝いして怒られなくては成らぬのか?
ジョンはそれが分からず激しく泣き出してしまった…
テーブルの真ん中で、仰向けに転がされたてんとう虫のようにジタバタと暴れる。
悲しくて悲しくてやりきれないっ
幼心なりにそんな感情なのだろうか?
瞳からは小粒の涙が止めどなく溢れる。
どんなに訴えても伝わることのない思い…
少しずつ小さくなっていく泣き声。
「あ、気がすんだみたい…」
アルは静かに呟く。
ジョンは今日、諦めという大人の生き方を覚えたようだ…
そのまま、ほっとかれていたジョンはいつの間にか静かな寝息を立てていた……
おまけに、テーブルの上に乗り上がって拭くからジョンは自分の垂らした涎をただ拡げて汚しているにしかすぎなかった…
「……っ…っ…ううっ」
きた…
「うううっ…」
「ああっごめんねジョン!!」
「ううっ…ふぐっ…うあうぅっ…」
「…あ…ジョ、ン」
マークは助けを求めるようにまわりをおろおろと見渡す。
「ご、ごめ……ジョ…ん」
「…っ…う…うぎゃあぁぁっ」
怒られたことはわかる…
しかし、何故に一生懸命にお手伝いして怒られなくては成らぬのか?
ジョンはそれが分からず激しく泣き出してしまった…
テーブルの真ん中で、仰向けに転がされたてんとう虫のようにジタバタと暴れる。
悲しくて悲しくてやりきれないっ
幼心なりにそんな感情なのだろうか?
瞳からは小粒の涙が止めどなく溢れる。
どんなに訴えても伝わることのない思い…
少しずつ小さくなっていく泣き声。
「あ、気がすんだみたい…」
アルは静かに呟く。
ジョンは今日、諦めという大人の生き方を覚えたようだ…
そのまま、ほっとかれていたジョンはいつの間にか静かな寝息を立てていた……