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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び


「じゃあ、あたしはこれで帰るから」

「うん…いつもありがとうエバ」

「ふふ、何急に改まってんだい…」

外の門まで見送りに来てかしこまるアルの頭を撫で、目尻を優しく下げる。
肩に手を置きぽんぽんと叩くとエバは一緒に見送りをしてくれた子供達にも微笑み向かけた。


「じゃ…あんた達も……」

ふと、エバは言葉を溜め込む。
何かを言いたそうに口を開き掛けたが、

「………早く寝るんだよ…」

その言葉だけを返しまた、微笑んでいた。

何だかやるせない笑みにも見える。そんな笑顔。
エバは馬車に乗ると手を振りながら、皆に見送られた。

「…はぁ……」

帰り道、微かにため息が漏れる。

なんでこうも苦労ばかり背負い込むんだろうねえ…

ホントに運命ってのは酷だよ………


世界の平和


その言葉が一人の少女の細い肩に重く乗しかかってしまった。

エバの溜め息は哀れむように繰り返し何度も吐き出される。

窓から暗い道を眺め、エバはずっと遠くを見つめていた………


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