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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第20章 暗黒の叫び


「んじゃ! 皆お風呂入ってエバの言う通り早く寝よっか?」

アルは仕切り直すように明るくパン!と手を叩き子供達の背中を家の中ヘと押していく。

バタバタと全員がお風呂を済ませ、子供達はそれぞれの部屋のドアを開けると皆で一斉におやすみの声をアルに掛けた。

「ふぅー…」

リビングの椅子に座るとアルは長い溜め息をつく。

椅子の上で片膝を抱え頬杖着くと、アルは何気なく窓辺に目を向けてフッと微笑んでいた。

彩り豊かな卵達がちょこんとクッションの上に並べられていて何だか可愛く思える。

全体を可愛いピンク色で塗った卵。

「乾いたらビーズで飾るのっ」

絵柄の無いことを尋ねたアルにユリアは待ち遠しそうにそう答え、アルはそんなユリアの表情が女の子らしくてとても可愛いく思えた。

ピンク、青、オレンジ…

オレンジ色の卵は小さな花の絵が沢山描かれてある。

マークの卵だった……

ピンクの絵の具を取ろうとして真っ先にユリアに奪われてしまったマークの表情が頭に浮かぶ。

「ぷっ…あげる気満々じゃんっ…」

微笑ましい、小さな恋。
応援したいと思いながらもアルの唇からはついつい笑いが漏れていた。

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