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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復
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「ねえアル。ロイドったらこの間、“アルのドレス作ったことあるなら寸法わかるだろ?”って聞いてきたのよ!? 何企んでるのかしら!?」
「…ああ! たぶんそ…」
「アル、男はいつだって下心満々なんだから貴女っ気をつけなさいよっ」
そ、れは・・・プレゼントのドレスのた、め…だと……
アルの言葉を良く聞いてもくれず、“あー、男ってほんといやらしいケダモノだわっ”そう言ってパタパタと派手な扇子で忙しなく扇ぐ…
言いたいことだけ言って立ち去るジュリアをアルは呆気に取られ、見送ったのだ。
「開けていい、かな?…」
「…あ、…ああ勿論だよっ」
控え目に上目使いで聞いてくるアルに胸が疼く。
互いに緊張し合う二人を子供達も遠くから静かに見守っていた。
気に入ってくれたなら嬉しい。でも箱を開けるまではドキドキしてしまう。
アルも胸を早らせながらリボンをほどいた…
カサッと箱の蓋を持ち上げる。その瞬間アルの瞳が輝き笑みが溢れる。
「……っ…」
「き、気に入ったか?……」
「うんっ…すごく可愛いっ…」
アルはドレスを抱きしめてロイドにその笑顔を向けた。
「ねえアル。ロイドったらこの間、“アルのドレス作ったことあるなら寸法わかるだろ?”って聞いてきたのよ!? 何企んでるのかしら!?」
「…ああ! たぶんそ…」
「アル、男はいつだって下心満々なんだから貴女っ気をつけなさいよっ」
そ、れは・・・プレゼントのドレスのた、め…だと……
アルの言葉を良く聞いてもくれず、“あー、男ってほんといやらしいケダモノだわっ”そう言ってパタパタと派手な扇子で忙しなく扇ぐ…
言いたいことだけ言って立ち去るジュリアをアルは呆気に取られ、見送ったのだ。
「開けていい、かな?…」
「…あ、…ああ勿論だよっ」
控え目に上目使いで聞いてくるアルに胸が疼く。
互いに緊張し合う二人を子供達も遠くから静かに見守っていた。
気に入ってくれたなら嬉しい。でも箱を開けるまではドキドキしてしまう。
アルも胸を早らせながらリボンをほどいた…
カサッと箱の蓋を持ち上げる。その瞬間アルの瞳が輝き笑みが溢れる。
「……っ…」
「き、気に入ったか?……」
「うんっ…すごく可愛いっ…」
アルはドレスを抱きしめてロイドにその笑顔を向けた。