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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復
・
ロイドはそんな葛藤の後、遂に手を広げてしまった。
「…兄ちゃん…」
「……!?」
クイッとズボンをティムが引っ張る。
「そろそろいいか?…みんながお腹空かせてるぞ……」
「う、…あ、ああ…そうだなっ…馬だ。馬が腹空かせてるなっ! ははっ…」
バツが悪そうに頭を掻くロイドを置いてティムとマークは黒馬の元へ駆け出して行く。
ロイドは名残惜しそうにアルを振り返った。
「あ、……じゃあ…明日…昼前に迎えに来るから……」
少し寂し気にロイドはそう告げるとアルに背中を向けた。
「あっ…待っ…」
「……?」
アルはロイドの広い背中にとっさに手を伸ばした。
「あのっ…ほんとに、ありがとう…」
「──っ…」
目を見開くとロイドは頬にアルの体温を感じていた。
柔らかな軽いキス…
フワリとした感触が離れ掛けた瞬間にロイドはアルを抱きしめ返した。
ティム達に見られぬように空いていたドアを後ろ手に閉めるとロイドはまた両手をアルの背中に回す。
甘い口付けと熱の籠る情熱的な口付けが交互に繰り返されロイドは夢中でアルを掻き抱いた。
ため息さえもが震えてしまう。
ロイドはそんな葛藤の後、遂に手を広げてしまった。
「…兄ちゃん…」
「……!?」
クイッとズボンをティムが引っ張る。
「そろそろいいか?…みんながお腹空かせてるぞ……」
「う、…あ、ああ…そうだなっ…馬だ。馬が腹空かせてるなっ! ははっ…」
バツが悪そうに頭を掻くロイドを置いてティムとマークは黒馬の元へ駆け出して行く。
ロイドは名残惜しそうにアルを振り返った。
「あ、……じゃあ…明日…昼前に迎えに来るから……」
少し寂し気にロイドはそう告げるとアルに背中を向けた。
「あっ…待っ…」
「……?」
アルはロイドの広い背中にとっさに手を伸ばした。
「あのっ…ほんとに、ありがとう…」
「──っ…」
目を見開くとロイドは頬にアルの体温を感じていた。
柔らかな軽いキス…
フワリとした感触が離れ掛けた瞬間にロイドはアルを抱きしめ返した。
ティム達に見られぬように空いていたドアを後ろ手に閉めるとロイドはまた両手をアルの背中に回す。
甘い口付けと熱の籠る情熱的な口付けが交互に繰り返されロイドは夢中でアルを掻き抱いた。
ため息さえもが震えてしまう。