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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復


腹を立ててもアレンのお茶を一口すすっただけで気持ちが穏やかになる。

ふぅ、と小さく息を吐くとアルはまた、窓から景色を眺めていた。


◇◇◇

雲行きの怪しげな空の上。

天を破るように激しい雷光が走る。



§もう間に合わぬっ…

なんとかならぬのか!
従者の目覚めなくしてあやつを葬ることはっ…§


§父神ゼウスよ

まだ間に合わぬわけではありません。
神々達も祈りを込めて従者の目覚めを待っております§


手にしていた雷霆(らいてい)を投げ捨てて焦りを露にする天空の最高神。ゼウスをなだめるように静かに語りかける美しく勇ましい女神。

§しかしアテナよっ…§

§さあ、父神も祈り続けてください…
オリュンポスの園。偉大な力をもつ神。あなたの祈りなくして、従者の目覚めを導くことはできません………§


アテナは父神の前で膝ま付き、祈りの言葉を繰り返した。

空に広がる暗雲は神の世界さえも飲み込もうと黒い手を伸ばしている。

世界の終わり

人類の滅亡

願うはそれだけ………


黒い雲がおくる風にあおられて、雨雲がルバールの街を包み隠す。
その雲は冷たい雨を静かに大国に降らし始めていた。
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