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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復


「明日の朝には止むかも知れない。そう願うことにしよう」

元気付けるようにティムの背中を押すとロイドは仕事の続きを促した。

願わくば――


晴天であって欲しい。

そして

喜ぶ姿をこの瞳に焼き付けたい

明るい太陽の真下、アルの笑顔全てが明日は俺だけに注がれる


それが無理なら教会でひっそりと………

二人きりで祝うのも、

悪くはないさ………




ロイドは密やかに目尻を緩ませ、笑みを浮かべていた。


◇◇◇

いつにも増して張りつめた空気が漂う。
その中心部の位置に腰掛けこの国の王は目を閉じふっと声を漏らした。

「何を笑っていやがる?」

「いや、すまぬ。笑った訳ではない……」

王は正面から見据えてくる男に詫びた。

「このような顔ぶれが揃うということに、この国が…いや、世界が抱えているものがどれ程のものかに対して少々身震いが起きただけだ…」

「そりゃあ、大国の王が情けねえこった。…だが、もう避けては通れねえ。

逃げ道は何処にもない。覚悟を決めてくれねえと、ここに集まった意味がねえ」

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