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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復


軽く会釈をして空いてる席に腰掛けると、ルイスは無言のままレオに視線を向けて頷く。

レオは再び口を動かした。

「俺様と同じ勇者さんが揃ったから続けるぜ」

ニヤリとルイスに目配せするとレオは表情を引き締めた。


「闇の王が復活してしまえば全てが滅びる。そうならない為には何が何でも、アイツを守らなきゃならない。…勇者だかなんだか知らねえが、神さんは俺を選んだ。それには感謝しておくが、ようは神の従者のアイツを守れれば誰だっていいってこった! ババアは全世界で従者を守れって言ってる。俺様はアイツの為に体張るぜ」

気合いのある力強い声が会議室の高い天井に響き天窓の硝子を震わせる。
息巻くレオの勢いとは裏腹に、カムイはジャワールの市街地から遠く離れた草原に住む民の身を案じ、不安に眉を潜めていた。


「まあ、我等も及ばずながらだが……我が国の大王にも力を借りれるように連絡を入れた。ブランデール国王にも直に話があるだろう。急がねば、世界が滅びる前に我が国が消えてしまう」

残してきたナジャの民達が気に掛かる。

救いの手は届いたのだろうか…

ジャワールからの使いが来ない今はそのことがとても気がかりだった。

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