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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第21章 嘆きの報復
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「まあ、意気込むのは後からでいいがや…とりあえずはワシ等が守らにゃならん、“神の従者”様に会わせてくれるか?」
「ああ、それもそうだな…」
西岸の親方。バルギリーに催促され、ルイスはふと手の平に視線を落とした。
レオはその一瞬の動きを盗み見る。
アルに会いに行こうと席を立つルイスにレオはすかさず近づき耳打ちした。
「お前も何か感じるか?」
「――っ!…お前もか!?」
驚いたルイスにレオはゆっくりと頷いて見せた。
「今朝から妙に血が騒ぐ。剣を抜きたくてしょうがねえ……下手したら目の前にいる奴片っ端から斬り刻んじまいそうだ……」
迫ったまま顔を近づけて、レオはルイスにわざと凄んで見せた。
「お前も同じか?」
「いや…俺は違う……」
鼻息の荒い暑苦しい顔を押し退けるとルイスは言った。
「俺のほうは…どうしようもない不安に駆られる………嫌な痛みがずっとしてて剣を持てないくらいだ」
今朝よりもさらに痛みは増している。お陰で剣を持てないどころか、スプーンも持てない程だ。結果、ルイスの今日の昼食は食べていないも同然。
「おい、早く連れてってくれや」
「まあ、意気込むのは後からでいいがや…とりあえずはワシ等が守らにゃならん、“神の従者”様に会わせてくれるか?」
「ああ、それもそうだな…」
西岸の親方。バルギリーに催促され、ルイスはふと手の平に視線を落とした。
レオはその一瞬の動きを盗み見る。
アルに会いに行こうと席を立つルイスにレオはすかさず近づき耳打ちした。
「お前も何か感じるか?」
「――っ!…お前もか!?」
驚いたルイスにレオはゆっくりと頷いて見せた。
「今朝から妙に血が騒ぐ。剣を抜きたくてしょうがねえ……下手したら目の前にいる奴片っ端から斬り刻んじまいそうだ……」
迫ったまま顔を近づけて、レオはルイスにわざと凄んで見せた。
「お前も同じか?」
「いや…俺は違う……」
鼻息の荒い暑苦しい顔を押し退けるとルイスは言った。
「俺のほうは…どうしようもない不安に駆られる………嫌な痛みがずっとしてて剣を持てないくらいだ」
今朝よりもさらに痛みは増している。お陰で剣を持てないどころか、スプーンも持てない程だ。結果、ルイスの今日の昼食は食べていないも同然。
「おい、早く連れてってくれや」