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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第22章 悲しみの幕開け


城を飛び出し走り出したレオと同時に城の警鐘の音がまた激しく鳴り出した。

見張りに立っていた隊員が警鐘塔から叫びながら必死で手旗信号を送ってくる。

「前方の空に巨大な黒い影の塊を確認!! 物凄い速度で近づいてきています!!」

「な……にっ!?……クソッ身体がっ…お前らも早く行けっ…」


知らせを聞いた隊員達はレオの後を追うように慌てて走り出した。


アルがっ…

アルを守らないとっ……


「クソッ!!……」

ルイスは自由のきかない自分の身体に強く歯ぎしりした。

「大丈夫か!?」

「俺は大丈夫だ…っ…アルを…痛っ…」

「よし!わかった!!」


手にしていた杖をシャン!と鳴らし、カムイは仁王立つ。

近づいて来ている――


計り知れない力を持つもの

この世に災いを成すものが――


しっかりと前を見据えるカムイの視線の先には黒く渦巻く巨大な闇が大きくうねりながら街を飲み込もうとしていた。

遠く近く、不気味な声が囁く

ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ ミツケタ



見ツケタ―――…



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