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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第22章 悲しみの幕開け
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じわじわと追い立て迫りくる不気味な黒い影。
「クソッ! ほんの少しの間がありゃっ…」
山神としての大技ならば何とか抑えられるのに。そう考えながらも早すぎる攻撃にレオはじっくり構える余裕が持てないでいた。
苦戦するレオ達二人の背中に庇われながら、アルは震えてしゃがみ込むモニカを必死で抱き起こす。
「お願いっ、早くこの娘達を!」
アルは橋の先の方で脚をすくませていた隊員達に大声で叫び掛けた。
アルの声に隊員達は、はっと我にかえる。そして直ぐに駆け出した。
恐怖で身動きのできないモニカに肩を貸す。そのアルの後を追う様にマークはナッツの手を急いで引いた。
背後ではレオ達が襲いくる刃の影と必死で格闘を続けている。
「クソっ、カムイ! なんかいい方法は浮かばねえのかよっ」
「くっ、我に言うな! 考えるどころか守りの祈りを唱えるのがやっとだ!」
得体の知れぬ化物に圧され、じりじりと後退りしながらただ攻撃をかわす事しか出来ない。
今のまま、攻撃を弾いてやり過ごしたとて、このまま後退するばかりではいずれ城に辿り着いてしまう。
じわじわと追い立て迫りくる不気味な黒い影。
「クソッ! ほんの少しの間がありゃっ…」
山神としての大技ならば何とか抑えられるのに。そう考えながらも早すぎる攻撃にレオはじっくり構える余裕が持てないでいた。
苦戦するレオ達二人の背中に庇われながら、アルは震えてしゃがみ込むモニカを必死で抱き起こす。
「お願いっ、早くこの娘達を!」
アルは橋の先の方で脚をすくませていた隊員達に大声で叫び掛けた。
アルの声に隊員達は、はっと我にかえる。そして直ぐに駆け出した。
恐怖で身動きのできないモニカに肩を貸す。そのアルの後を追う様にマークはナッツの手を急いで引いた。
背後ではレオ達が襲いくる刃の影と必死で格闘を続けている。
「クソっ、カムイ! なんかいい方法は浮かばねえのかよっ」
「くっ、我に言うな! 考えるどころか守りの祈りを唱えるのがやっとだ!」
得体の知れぬ化物に圧され、じりじりと後退りしながらただ攻撃をかわす事しか出来ない。
今のまま、攻撃を弾いてやり過ごしたとて、このまま後退するばかりではいずれ城に辿り着いてしまう。