この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第22章 悲しみの幕開け


民家を巻き上げる程の力に城がどれだけ耐えられるのかも分からない。

レオは後ろを気にしながら二本の大剣を振り、カムイに言った。

「カムイ! アルはもう城に着いたか!?」

カムイは後ろを振り返った。確認するとアルがちょうど駆けつけた隊員にモニカを預けているところだった。

「娘を隊の者達に預けたようだ!」

「そうか、身軽になりゃ走って行けるな…」

レオはボソリと呟くと後退っていた脚をぴたりと止めた。


「レオ!? お主、何故腕を止める!?」

脚だけでなく、腕の動きまでも封じた様にレオはその場に急に立ち止まっていた。

強風や雨、迫る刃の風斬る音に交じり、走り出したアル達の足音を耳に捉えるとレオの精悍な唇はふと笑みを浮かべる。

黒い刃の影は動きを止めたレオの体を容赦なく傷つけ始めていた。

浅黒く引き締まった肌に瞬く間に傷が刻まれていく。カムイは慌てて少しでもそれを抑えようとレオの後方で杖を構え祈りを唱えた。

カムイの唱えてくれた祈りのお陰で間を置いて、再び光が放たれた。レオが攻撃の手を休めたせいか、黒い刃の影も分離して増える事なく消えていく。

「そうだ、カムイ…少しの間だが、頼むぜ」


/683ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ