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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第22章 悲しみの幕開け


「ア…ル……」

なんて傷だ……


それ以外の言葉が出なかった。

ルイスは直ぐアルの側に膝を落とした。

信じられない程の深い傷を追っている。

「意識はあるのか…」

ルイスは恐る恐るレオに尋ねた。

「隊…長さ…」

ルイスの声を聞いて、アルがうっすらと重い瞼を開けた。

「喋るなアル…」

そう言ってアルの唇を遮るルイスの指先が震えている。
アルの手を握っていたレオの手を、今度はアルが握り返していた。微かにこもる指先の力をレオの肌が感じる。レオは自分からも強く握り返す。

アルは唇を塞がれながらも口を開いた。

「子供達…お願……」

「わかった…わかったから…っ…」

「居なく…らない…って言ったのに……あた…し…っ…嘘つい…っ…ごめ…ねって…伝え…」

「嘘はついてないっ! 大丈夫だ、お前は大丈夫だからっ…生き抜くことを諦めるなっ!」

まるで腹を立てたようにルイスは大声を出した。

アルの声を聞いて目を塞がれたまま、マークが暴れる。

「アルっ? なに言ってるの!? だめだよそんなこと言っちゃっ…っ…」



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