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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第25章 密葬


守るってなんだ?

神に選ばれた従者無くして俺達が何をどうやって守っていけばいい!?


アル! お前を守る為に選ばれた勇者なら、お前が居なくなったら俺は──


ルイスは心の中で何度も問掛けた。

寝顔があまりにも綺麗で、もうすぐこの命が失われると言うことが信じ難い。

神に選ばれた勇者としてでもいい。堂々とアルを守ると言うことが出来る。

違う部分でお互いに必要な存在。それで十分だった。

なぜそれまでも奪う!?

何故、神は自ら与えたものを奪っていくんだ!?

ルイスは溢れる悔しさに歯を食い縛った。

大怪我を負った筈のレオはもう普通にしている。受けた裂傷は半刻も経たぬうちに塞がりかけ、軟膏を塗るだけに止まった。

あれが石の力だと言うのか?
ならば、その力はアルにこそあるべき力、無くてはならない力ではないのか?


ルイスは声に出せずに疑問を投げかけていた。
そんなルイスの肩をルーカスは叩いた。

「ルイス、皆を呼んだ方がいい。子供達もだ…」


そんなルーカスの言葉が重くのしかかった。


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