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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第25章 密葬


「意識はまだない。傷が酷くて…たぶん…」

ルイスは言葉を濁した。

「危ないのか?…」

静かに聞き返すロイドにルイスは頷くことも答えることもしなかった。そんなルイスにロイドは自ら、わかった。そう返すと医務室に入った。

残されたティム達を見て、ルイスは二人を部屋に促す。

「お前達も入ってアルに会っておいで。ザドル達には知らせておくから」

「会っても大丈夫か?」

「ああ」

ルイスは短く返すとティム達に悲しく微笑み掛けた。

今の状態のアルを目の前にすれば、あの子達なら嫌でも気づくだろう。

それでも悲しい現実を受け止めなければ進めない。

乗り越え方は俺よりも知っている筈だから──

ルイスは部屋に入った二人を見送って扉を閉めた。


◇◇◇


「うむ……あの様ないでたちで現れようとはな……」


ブランデールは唸るように重い口を動かした。
今朝、会議室に集まったばかりの顔ぶれが再びこの場に集結している。老師はレオに尋ねた。

「不完全体故に、まだ、力が定まっていないと見えたが近くで見てどう思った?」

「中途半端な姿だが、恐らくただの剣では役に立たねえな……言っちゃあ悪いが、おたくらの精鋭部隊じゃ全く意味がない」

「俺も同感だ」

レオの言葉に賛同したのは紛れもなく、精鋭部隊を率いる隊長。ルイスの言葉だった。

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