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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第25章 密葬
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ルイスは椅子から立ち上がるとそのまま続けた。
「相手は人間じゃない。脅威そのものだ。これも、これも……こんなものも…アイツから見たらただの鉄屑!」
ルイスはそういいながら、自分の腰に付けた長剣や警棒、そして室内に飾ってあった甲冑の像の槍や盾をガシャリと円卓の上に放った。
「金を掛けて造った武器全て── ただの鉄屑でしかない!」
そう言って“お手上げだ”と手を上げてみせた。
「闇の王は光の剣でしか倒せない。だが、その光の剣を唯一扱えるアルが…やられた…唯一の望みが今、完全に断たれたんだ」
声が震える。ルイスはガタッと力無く席に着いた。
「…従者はまだ目覚めても居らぬ。異形の物の攻撃を生身で受ければ命もない。だからして、従者を守る為にうぬらの力が要るのじゃ」
妃奈乃はゆっくりと説いた。
「暫し、焦ることはない。邪悪な気は影を潜めた。ここは神に守られておる、邪悪な物の出現が返って効を成した。今朝よりも神気がだいぶ強うなって居るぞ」
ルイスは椅子から立ち上がるとそのまま続けた。
「相手は人間じゃない。脅威そのものだ。これも、これも……こんなものも…アイツから見たらただの鉄屑!」
ルイスはそういいながら、自分の腰に付けた長剣や警棒、そして室内に飾ってあった甲冑の像の槍や盾をガシャリと円卓の上に放った。
「金を掛けて造った武器全て── ただの鉄屑でしかない!」
そう言って“お手上げだ”と手を上げてみせた。
「闇の王は光の剣でしか倒せない。だが、その光の剣を唯一扱えるアルが…やられた…唯一の望みが今、完全に断たれたんだ」
声が震える。ルイスはガタッと力無く席に着いた。
「…従者はまだ目覚めても居らぬ。異形の物の攻撃を生身で受ければ命もない。だからして、従者を守る為にうぬらの力が要るのじゃ」
妃奈乃はゆっくりと説いた。
「暫し、焦ることはない。邪悪な気は影を潜めた。ここは神に守られておる、邪悪な物の出現が返って効を成した。今朝よりも神気がだいぶ強うなって居るぞ」