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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者
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高く高く、何処までも高く。
跳ね上がる身体は落ちることなく何処までも翔んで行く──
下を見ると銀色の砂の橋と、それを挟むコバルトブルーの海がはるか彼方にあった。
いつの間にか背中に生えた透きとおった大きな翼が、上空でゆっくりと羽ばたいている。
足下の景色に驚きながら頭上を見上げると、あまりの眩さで咄嗟に手をかざした。
天から伸びた黄金に輝く光りの柱が周りを囲うように降り注ぐ。翼はもっと上を目指し黄金の柱の中を旋回すると、急に羽ばたきの速さを増し、上へ上へと上昇した。
すごい勢いなのに、切り抜けていく風が気持ちいい。
前髪が泳ぎ、おでこ全開で向かい風を受けながら、自分の意思とは関係無しに昇っていく。
そうやって輝く柱の中を進んでいると急に視界が移り変わった。
目の前には緑の庭園が広がっている。そして古代彫刻の石像、立派な石造りの建物。
辺りを見回していると、黄金の柱はいつの間にか消えていた。つい今まで背中にあった大きな翼も見当たらない。
なんだか少し、残念な気持ちになってしまう…
高く高く、何処までも高く。
跳ね上がる身体は落ちることなく何処までも翔んで行く──
下を見ると銀色の砂の橋と、それを挟むコバルトブルーの海がはるか彼方にあった。
いつの間にか背中に生えた透きとおった大きな翼が、上空でゆっくりと羽ばたいている。
足下の景色に驚きながら頭上を見上げると、あまりの眩さで咄嗟に手をかざした。
天から伸びた黄金に輝く光りの柱が周りを囲うように降り注ぐ。翼はもっと上を目指し黄金の柱の中を旋回すると、急に羽ばたきの速さを増し、上へ上へと上昇した。
すごい勢いなのに、切り抜けていく風が気持ちいい。
前髪が泳ぎ、おでこ全開で向かい風を受けながら、自分の意思とは関係無しに昇っていく。
そうやって輝く柱の中を進んでいると急に視界が移り変わった。
目の前には緑の庭園が広がっている。そして古代彫刻の石像、立派な石造りの建物。
辺りを見回していると、黄金の柱はいつの間にか消えていた。つい今まで背中にあった大きな翼も見当たらない。
なんだか少し、残念な気持ちになってしまう…