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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者
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報せを耳にしてカムイは顔を上げた。
「やっと来たか…」
そう呟くと同時に安堵のため息が洩れる。
事に対しての策は何一つ浮かばぬものの、それでも我が国から何かしらの情報が得られるのではと、期待してしまう。
ブランデール国王は頷くと口を開いた。
「せっかくだ。カムイ殿も居ることだしそのままここへ案内するがいい。皆で話しを聞こう」
言われるまま、大王代理のセラスは会議室へと通された。直ぐに席へ促され、セラスは一礼すると、着席する間もなく資料を取りだしていた。
「大事な会議を中断させて申し訳ありません。ならびに、ブランデール国王!」
セラスは国王の方へ向き直った。姿勢を正すと真っ直ぐに国王を見る。
「今回の我が大国に対しての早急の物資援助、誠に有り難く存じます」
セラスは頷くブランデールに深く礼をすると向きを変え、円台に着いていた皆にも頭を提げた。
「…では、キエラ大王の代理として、大王から書状を預かって来ております」
セラスはそう言って筒状に丸めた文書をブランデールに手渡した。ブランデールは文書に軽く目を通すと「なるほど…」そう一声溢す。
そして、それをルイスにそのまま手渡す。ルイスは受け取った文書を皆に聞こえるようにはっきりとした声で読み上げた。
報せを耳にしてカムイは顔を上げた。
「やっと来たか…」
そう呟くと同時に安堵のため息が洩れる。
事に対しての策は何一つ浮かばぬものの、それでも我が国から何かしらの情報が得られるのではと、期待してしまう。
ブランデール国王は頷くと口を開いた。
「せっかくだ。カムイ殿も居ることだしそのままここへ案内するがいい。皆で話しを聞こう」
言われるまま、大王代理のセラスは会議室へと通された。直ぐに席へ促され、セラスは一礼すると、着席する間もなく資料を取りだしていた。
「大事な会議を中断させて申し訳ありません。ならびに、ブランデール国王!」
セラスは国王の方へ向き直った。姿勢を正すと真っ直ぐに国王を見る。
「今回の我が大国に対しての早急の物資援助、誠に有り難く存じます」
セラスは頷くブランデールに深く礼をすると向きを変え、円台に着いていた皆にも頭を提げた。
「…では、キエラ大王の代理として、大王から書状を預かって来ております」
セラスはそう言って筒状に丸めた文書をブランデールに手渡した。ブランデールは文書に軽く目を通すと「なるほど…」そう一声溢す。
そして、それをルイスにそのまま手渡す。ルイスは受け取った文書を皆に聞こえるようにはっきりとした声で読み上げた。