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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第4章 光りの導き
舎弟達はぐふぐふと含み笑いするレオに半ば怯えながら作業に取りかかっている‥
そぅ、作業に時間がかかるのにも訳があった‥
縄張り拡大の時に一掃した賊達が行き場を失い、次々にレオ達、疾風迅雷の傘下に仲間入りしたせいもあるからだ‥
縄張りが拡大したと同時に仲間まで増加してしまった
レオの統率力が今、正に試されようとしている‥
上に立つ者としてやるべきこと──
レオはそれを知っている‥
だからこそ婚儀の準備を中断してまでレオには舎弟達の暮らして行ける環境を先に整える責任があるのだ‥
やるべき事も出来ない頭について行く舎弟はいない‥
そんな頭に嫁入りしたって誰も認める奴はいないからな‥
俺様の嫁にくるんだ‥
こいつら全員にバンビを認めさせてやる義務がある。
嫁さんに来て後悔させない義務がな!!
そう‥
『さすが、お頭が選んだ
姐さんだ!!』
そう言わせるためにもレオには舎弟達にアルを認めさせる義務があった‥
そうするにはやはり自分が賊の頭だと認められていること‥‥‥
これは絶対条件でもある。