この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者
・
流石は疾風迅雷の頭だ。剣の一振りで払いのけた墓穴の土は確か数人掛かりで掘った筈だ。
レオの荒業なりにも威力のある技に関心しながら二人は中から現れた棺のもとへ飛び降りた。
「ちょっと棺を開けるものを探してきてくれ」
ルイスが上から覗くレオにそう頼むとレオは鼻で軽く笑い飛ばしていた。
「は、道具が無いと開けられねえってか?やっぱお坊ちゃんだなお前らは!」
二本の宝剣を土に突き立ててしゃがみ込んで言うと、レオは墓穴の中に飛び降りる。そして頑丈な上蓋の端をがっちりと鷲掴んだ。
ミシミシと木の軋む音が聞こえる。
打ってあった鉄釘がしなりながら破損すると、レオは腹にグッと気合いを入れた。
一段と力を込めた逞しい腕に筋肉の筋が盛り上る。と、長方形の蓋はバキッっと大きく半分に割れた。
「はん、どんなもんだ!」
勢いに任せ、半分残った棺の重い蓋をどかし、レオが中蓋に手を掛けるとルイス達は息を飲んだ。
流石は疾風迅雷の頭だ。剣の一振りで払いのけた墓穴の土は確か数人掛かりで掘った筈だ。
レオの荒業なりにも威力のある技に関心しながら二人は中から現れた棺のもとへ飛び降りた。
「ちょっと棺を開けるものを探してきてくれ」
ルイスが上から覗くレオにそう頼むとレオは鼻で軽く笑い飛ばしていた。
「は、道具が無いと開けられねえってか?やっぱお坊ちゃんだなお前らは!」
二本の宝剣を土に突き立ててしゃがみ込んで言うと、レオは墓穴の中に飛び降りる。そして頑丈な上蓋の端をがっちりと鷲掴んだ。
ミシミシと木の軋む音が聞こえる。
打ってあった鉄釘がしなりながら破損すると、レオは腹にグッと気合いを入れた。
一段と力を込めた逞しい腕に筋肉の筋が盛り上る。と、長方形の蓋はバキッっと大きく半分に割れた。
「はん、どんなもんだ!」
勢いに任せ、半分残った棺の重い蓋をどかし、レオが中蓋に手を掛けるとルイス達は息を飲んだ。