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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者
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制圧した国王達を尻目に、バルギリー達は国の一番高い講堂に立ち大きな窓から外の民衆に向けてこの国の旗を手折った。
「この国の歴史を忘れるな!くだらぬ争いに奪われた命を忘れるな!この国はたった今、滅んだのだ!!我々の手で終結の時を迎え、そして今こそ、新たな歴史の始まりを刻む!!」
ハワード神父は声を高らかにして叫び、バルギリーの手を取った。
「多くの民を率い、果敢に挑んだこのバルギリーこそ皆の、この新国の王として相応しい!バルギリーを国王として迎えようじゃないか!」
ハワード神父のその掛け声に講堂の元に集まった民衆達から歓喜の声が溢れた。
だがバルギリーは天に向けて掲げられた手を静かに下ろしたのだ。
民衆の歓声はざわめきと変わった。
バルギリーは一歩前に出た。
「皆聞いてくれ!」
ざわめきはピタリと治まった。
「わしは国王なんて柄じゃねえがや!それに、もうこの国に王なんてもんは入らねえ。わしはそう思う。この国は皆の国だ!!これからは皆で造っていくのが一番じゃねえかって思うだが…この国に住むのは皆じゃねえか?わしは逆に聞きてえがや。これからどうしたこの国は良くなっていく?皆はどう思う?」
制圧した国王達を尻目に、バルギリー達は国の一番高い講堂に立ち大きな窓から外の民衆に向けてこの国の旗を手折った。
「この国の歴史を忘れるな!くだらぬ争いに奪われた命を忘れるな!この国はたった今、滅んだのだ!!我々の手で終結の時を迎え、そして今こそ、新たな歴史の始まりを刻む!!」
ハワード神父は声を高らかにして叫び、バルギリーの手を取った。
「多くの民を率い、果敢に挑んだこのバルギリーこそ皆の、この新国の王として相応しい!バルギリーを国王として迎えようじゃないか!」
ハワード神父のその掛け声に講堂の元に集まった民衆達から歓喜の声が溢れた。
だがバルギリーは天に向けて掲げられた手を静かに下ろしたのだ。
民衆の歓声はざわめきと変わった。
バルギリーは一歩前に出た。
「皆聞いてくれ!」
ざわめきはピタリと治まった。
「わしは国王なんて柄じゃねえがや!それに、もうこの国に王なんてもんは入らねえ。わしはそう思う。この国は皆の国だ!!これからは皆で造っていくのが一番じゃねえかって思うだが…この国に住むのは皆じゃねえか?わしは逆に聞きてえがや。これからどうしたこの国は良くなっていく?皆はどう思う?」