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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者
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王にと推薦されたバルギリー自らの問い掛けに民衆は黙ったままだった。
だが小さな声が民衆の群れの中から叫んだ。
「わたし本が読みたいの!友達も皆が学校に行けるようになったらすごくうれしい!」
少女の声が聞こえると、次々に民達が口を開いた。
「お婆ちゃんの病気の薬が高過ぎて買えないよ、どうしたらいいの」
「僕たちは仕事が欲しいんだ!畑だけでは収入が限られてくる。作物が育つまでの間、何の仕事をすればいいのか…」
次々に上がる民衆の声に、バルギリー達は目を見開いた。
その立場になって見なければ気付くことさえ出来なかった問題が次々と浮かび上がる。
確かな民衆の声。
この声こそが国を創り、そして変えていく。
今こそがその時。支配なき国が誕生し、民が国を創り上げていく新しい政治が試される。
今度は大工の棟梁、ワーグが一歩前に出た。
「よしわかった!皆の願いを皆で叶えて行こうじゃないか!だが、家を建てるのと同じように何事も順序が大事だ。それぞれの意見をまとめて、叶うように俺達が設計して行こう!」
こうして新しい国創りへの一歩を踏んだ。
王にと推薦されたバルギリー自らの問い掛けに民衆は黙ったままだった。
だが小さな声が民衆の群れの中から叫んだ。
「わたし本が読みたいの!友達も皆が学校に行けるようになったらすごくうれしい!」
少女の声が聞こえると、次々に民達が口を開いた。
「お婆ちゃんの病気の薬が高過ぎて買えないよ、どうしたらいいの」
「僕たちは仕事が欲しいんだ!畑だけでは収入が限られてくる。作物が育つまでの間、何の仕事をすればいいのか…」
次々に上がる民衆の声に、バルギリー達は目を見開いた。
その立場になって見なければ気付くことさえ出来なかった問題が次々と浮かび上がる。
確かな民衆の声。
この声こそが国を創り、そして変えていく。
今こそがその時。支配なき国が誕生し、民が国を創り上げていく新しい政治が試される。
今度は大工の棟梁、ワーグが一歩前に出た。
「よしわかった!皆の願いを皆で叶えて行こうじゃないか!だが、家を建てるのと同じように何事も順序が大事だ。それぞれの意見をまとめて、叶うように俺達が設計して行こう!」
こうして新しい国創りへの一歩を踏んだ。